2016年04月24日

僕らが旅に出る理由




「神様を信じる強さを 僕に
生きることを諦めてしまわぬように」

13分半におよぶ「天使たちのシーン」の
様々な情景描写のことばたちは、
おそらくこの1文を言うためにあるのではないか。
僕はそう思っています。

オザケンがどんな神様を信じているのか
あるいは信じてなくて使ったのかは
僕は知らないけれどそれはどうであれいいのだ。

ツイッターのほうには少し書いたけれど
歌詞、メロディー、アレンジの展開、演奏、
どれをとっても完璧で、「神がかっている」という言葉を使いたくなる。
僕が聴いていたのはスタジオバージョンで、
久しぶりに聴いたのが電車のなかのイヤホンで
立ちながら、目を閉じながら、涙をこらえていた。
オールナイトイベントの終わりに、放心しながら、大泣きしながら、聴きたい。

*

熊本およびその周辺の地震で被害を受けた方々にお見舞いを。
友人も何人かいます。一刻も早く収束しますように。
そして物資の供給や生活環境が早く戻りますように。

*

誕生日のメッセージ、
今年も本当にたくさんの皆さんから頂きまして、感激しています。
本当にありがとうございます。

*

この数年は、音楽活動を自分のなかでどういう
位置づけにするかということでもがいてきた時期でした。

音楽レーベルで働いたり、婚礼音響をやったり、
フリーランスで先生したり、録音エンジニアやアレンジャーなどにも手を広げたり、職業作曲家にチャレンジしてみたり、
別の仕事を、具体的に書ききれないくらい多岐にわたる業種に可能性を求めては砕けながら、
どうやって食っていくか、音楽をどう続けるのか悩みながら
もがいたり、絶望したり、
迷走したり、逃避したりしてきました。

そんなふうにあがきながら、
音楽のことだけ考えていればよかった20代の自分が、いかに沢山の人に助けられていたか、色んな人の仕事や、努力や、情熱や、思いやりあってこその僕だったかということにちょっとずつ気付いてくるようになりました。

もちろん、感謝の気持ちは僕なりにいつもあったけど、
愚かすぎてちゃんとは気づけない僕でした。

幼少期は家族に超絶可愛がられ、
思春期は勉強ができてみんなに尊敬され、
デビューしてからは人気が出てちやほやされ、
そうやって、ぬるすぎる湯のなかで、勘違いをし、
そんな僕は、変な自信や意味のない自負を持ったり、
知らずに人を傷つけていたり、
そういうことをいくつもの失敗や挫折ではじめて知ることとなりました。
そして同時に、自分は本当になんにもなくて、
無能で、金を稼ぐこともままならないということを痛感するようになりました。

多分、19とか23とかでみんなが気付いて
学んでいくことがね、
運がよすぎたせいでね。

*

去年の夏。
宇都宮、長野、秋葉原でのライブ以降、あえてライブをやめました。

毎週ライブをしていたかつての自分からしたら、ほとんど生きる意味がない?ってくらい想像できないことだったけど、いまライブを続けても何も生まれないし、ただの自己満足で、そりゃあ楽しいけど、仕事に自信が持てなくて、金もなくて楽器もどんどん減っていくし、大事な楽器は直せないし、気持ち的にこれはダメだ、きちんと生活を整えてから再開しようと決めました。

*

また春が来ました。
笑顔で手を振ってくれた人もいる。

今年の春は、地震さえなかったらね、あぁ、今までで1番晴れやかで穏やかだったかも知れません。

去年は去年で希望に満ちていたけど、同時に同じくらい非力さを痛感したし、体調を崩し始めていた。

また一年たった。

今この場所に立って、また歩き始めて、それで頑張っていけそうな気がしています。
この環境で、もっともっと仕事をこなしていきたい。やり甲斐があるし、楽しくもある。

そして時間も作れる。

仕事を頑張りながら、音楽も再開します。
もう一度ちゃんと向き合いたいです。

*

ひとまず、休止時期からラブコールをくれていた何人かのうちの1人、THE REMEMBERSことエレキングのオダカ君の企画に出ます。5.25新宿です。

そのあとは具体的にはまだ決まっていないけど、ライブと、レコーディングをどんどんしていけたらと思っています。

*

ただ、以前のような形でやり続けることには疑問を持たないと、と思っています。

「続けていれば何かある」という考え方、
「音楽が好きだからただただやるんだ」という考え方は、
もちろん立派な考え方だし、今までもそうしてきたけど、
いったん冷静になって、そのときどきのやり方が本当に意味のあるものか考えないと、と。

残像カフェのときみたいに、広い層に、メインのシーンにアピール出来るような、当時のファンがまた来たいと思ってくれたり、新しい世代にもファンを増やせるような活動をしないとと。そうじゃないと大森元気というアーティストが音楽を再開する意味がないと思っている。

とても難しいことだし、言うのは簡単って思われちゃうかも知れないけど、そんなふうに思っています。

そのためにちゃんと考えて、しかるべき人にしかるべきお金をかけ、心からわくわくし、いい曲を書き、時間をやりくりし、練習もたくさんしていきたい。
そう、新しいカタチで音楽活動をしたいと思っています。

大森元気、38歳。

あの頃からずいぶん時は流れたけど、新しい気持ちでいます。春になると思い出してくれるリスナーのみんながとってもたくさんいることも再確認したばかり。

情熱を空回りさせるだけで前進できたあの頃と違うからこそ、別のやり方で、別の輝き方をしたい。たくさん失ってきたし、どうにもならないことも数えきれないけど、アタマとカラダを使って探っていきたいと思います。

ーーあんたはいろんなものを失ってきた。

馬鹿馬鹿しく思えてもきちんとステップを踏んで
踊り続けるんだよ。

そして固まってしまったものを
少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。
使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。
「ダンスダンスダンス」村上春樹



https://youtu.be/rXyELkXgx04
posted by oomorigenki at 00:54| Comment(0) | genki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月15日

伝説のシーン

7B4FE0C5-9988-496D-95C3-2FA71A54C6DF.jpg

曽我部さんが漫画のなかで
タイムスリップして観に行った風景が現実に!
BYGで今夜はちみつぱいが演奏してるって。



.
posted by oomorigenki at 21:11| Comment(0) | genki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月08日

cosmic explorer

B2EBDD90-104F-4B95-B400-5B3FE1938ECA.jpg

写真は拾い物。渋谷らしいんだけどまだ行けてない。(→すでに終了してたみたいです。残念!)
待ちに待ったPerfumeのニューアルバム『cosmic explorer』。入荷日にフラゲしたものの、もったいなくてヘビロテしないという不思議な気分になって(笑)1日1周ずつ聴いている。

最近のシングル&カップリング曲で見せつつあった新しいサウンド、すごく好きだなあ。前アルバム『LEVEL3』と比べるとがらりと変わった。

中田ヤスタカ氏の個人的なマイブームにも
聴こえながら、
それが世界規模で「今」と「これから」に対峙している。そんなふうにも聴こえるのがとてもいい。

(引用) “ライヴであったりCMであったり、演出のための音楽という感覚がここしばらく続いてきていたので、今回のアルバム制作では、音楽のために音楽をつくる、"Perfumeの音楽を取り戻す"みたいなコンセプトがあって。Perfumeの初期のアルバムは、プロデュースではあるけれど、半ば自分のアルバムをつくっているくらいの気持ちがあったし、今回は自分自身もそういう気持ちを取り戻すっていう思いがあったかな。” (中田ヤスタカ)

発注仕事やコンセプト縛りでも実力を発揮しまくる彼だけれども(歌詞に商品名やイメージワードを織り込んで見事名曲にする例多々)、今回は彼の発言どおり、本当に作品のクオリティと、アプローチの仕方だけをメインに考えて、世界に提示するという姿勢で作ったのだなぁということが伝わってくる。


1曲目、短いインスト曲「navigate」から2秒の静寂を挟んで2曲目「cosmic explorer」のイントロ。7年前の「I still love U」にも通づる80sを彷彿とさせるリズムに、荘厳なシンセと、意表を突く低めのコーラスが重なり合う。壮大な世界観は文字通り宇宙的でもあるし、同時にライブのオープニング演出をいやでも想像させる。3人がステージ下から身動きもせずゆっくりとリフトアップして現れる光景を勝手に描いて想像泣きしてしまった。

80s細野晴臣
      meets
小室哲哉
       ×
最新EDM

 という乱暴な言い方をしたら野暮か。
でもそんなアプローチがわくわくする。

EDM感というところで言うと、洋楽シーンで溢れまくっているようなマッチョで盛り上がり至上的なものではなく、立体的で理性的で、かつどこを切っても中田印なのだ。

既発シングル曲もいくつかはアルバムミックスになっていてそれがまた“ やらかしていて ”、いい。慣れるまで違和感すごいけど笑。一度完成版を出しているから良い意味でやりたい放題できたのだろうな。

シングル版のほうが好きって曲もあったりするけど、それはそれでよくて、別物として両方楽しむのが正解。

新曲もどれもかっこよいけど「babyface」が名曲すぎる。箸休め的な位置の曲だけど、メロディー自体はシングルにもなりそうな抜け具合(特にBメロ〜サビ)そして歌詞!年下の男の子に対して慰めたり応援したりする内容なのだけど、絶妙なんだよねぇ。書いてるのはもちろん中田ヤスタカ氏なんだけど、Perfumeのメンバーから話しかけられてるような錯覚に陥る的な。

初のワールドツアー(2012年)のドキュメンタリーでシンガポール公演前日にミート&グリートに参加してメンバーと直接話せる機会を得ながら緊張してまったく目を合わせられないシャイな男の子が登場していたけど、この曲聴いてたら、そういう純粋な男子ファンが世界中にいて、彼らがPerfumeに抱く憧れみたいなところまでイメージが広がってしまった。


さあいよいよ来月から日本&海外ツアーですね。ぼくは幕張のみだけど、めちゃくちゃ楽しみです。





.
posted by oomorigenki at 20:17| Comment(0) | genki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月05日

花束



先日もすこし書いたAL(アル)。
アンディモリの小山田君とシンガーソングライター長澤知之君のユニット。
単発的に数年前からやっていて、来週、初のアルバムが出るらしい。

ぼくはちょっと若手音楽シーンから離れてたので
今回ラジオで知ったのだけど。
あ、ドラム、後藤くんじゃん!
アンディモリの初代ドラム。
袂を分かった2人がまた一緒にやってるってのは
いやぁ、熱いね。ぐっと来るなぁ!

追記:ベースもアンディモリなんですね。
結果的にアンディモリの初期メンバー+長澤君という形なんだそうだ。脱退して、解散して、またやるっていう。ロックだな!最高だな!


ラジオでヘビロテされてたフォークロック調でキャッチーな「さよならジージョ」のほかにも「HAPPY BIRTHDAY」みたいなアンディモリ寄りの曲もあるし、そして今回公開されたビデオの曲は、誤解を怖れず言うとリード曲っぽくない。ずっとメロディー同じだし。でもメチャクチャかっこいい!

だんだん音が厚く熱くなっていく。演奏しながらみんなで歌う。

ビデオの雰囲気もメチャクチャいい。


花と路地というバンドでぼくがやりたかったことは多分5つくらいあって(1つか2つだったら休止せずにいられたのかな?...うーんその話はまたいつか。)、その1つがこんなだったよな、まさしくこれだよなあって思って。

残像カフェやソロバンドも、ああ、自分のやりたかったことってなんだったっけ?ってちょっと想いを馳せてしまった。いつでも欲張りだからあれもこれもやりたくなって何をどんなふうに見せたらいいのか分からなくなったりしてきたけれど。

バンドを1年くらい何にもやってないからこそ、変な気持ちだけど、でも冷静にそう思う。


それで、このALの花束のビデオは、とても勇気付けられたし、興奮したし、素直にファンだし、だけど刺激ももらって。

そう、バンドがやりたくなった。

準備さえ整えばまた始めるつもりではあるのだけど。でも、それに向けてのモチベーションだとか、頭でなくて心が、血が、騒ぐ感じをね、この「花束」からもらったよ。
ありがとう。

ずいぶん前にアンディモリや小山田君ソロ、それからドラムの後藤君とは彼がボーカルのバンドで共演したことがある。(彼は残像のファンと言ってくれたのがメチャクチャ嬉しかった!)
またステージで会いたいな。彼らはすっかり大きくなって、僕は音楽漬けじゃなくなってしまったけど、うん、それはちょっと夢だな。




.
posted by oomorigenki at 08:50| Comment(0) | genki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。