


11ヶ月半まえに作ったこの「海岸列車」は、今思えばとことんネガティブで、レクイエムにすらなりはしないんじゃないか、そう思いもする。
「君」がいなくなってから君の町を訪ねる歌。
生きていたころの君と風景を重ねて、想いを馳せる歌。
ひょっとしたらなんの救いも希望もないのかもと思うこともある。
けれども、あの日の僕はこの歌を作らずにはいられなかったし、それを実際その海岸まで行って録音しないことには、僕には道がなかった。(1本目のギターと、ボーカルと、海の音を1つのマイクで同時に録った)
アルバムに入れてからもたくさんの反応をもらって。あれが1番好き、というミュージシャン仲間が予想以上に多かったし、ライブで聴きたいというお客さんの声も少なくないのは、本当に嬉しいことだ。
だから、多分、作ってよかったのだと思う。
多分。
また歌うよ。
毎回じゃないけど、たまにはね。
昨日たくさん語ったからもういいかな、明日に向かって進もうかと思ったけれど、やっぱり命日だから行くことにした。
お墓参り。
そして、あの海岸に。
忘れるくらい前みて進むこと。それと本当に忘れちゃうのとは全然ちがうこと。
かえりみて囚われるのではなく、いてくれたことに感謝すること。
今の自分を報告すること。
その人のことだけじゃなくね。
亡くなった人だけでもなくね。
いろんな過去、いろんな人たちのお陰で今の自分はあるんだ。
大事な人だけじゃない。傷つけた人、たまたま会った人、仕事で仕方なく接した人、一方的に思う人、勘違い、決めつけ、隣人、先人、そういうの全部含めてね。
ああなんだか、途方もないや。
きれいごと言いたいんじゃないんだ。
とにかく、人生を旅して、自分の意志だったり、まわりの力だったり、目に見えない流れだったりで、人はがらりと変わったり、途方もなく遠くまで旅したりする。
それでいい。
人生が旅ならば、どこまでもいけばいい。
いくらでも変わればいい。
どれだけ旅したかを、その日だけは戻って報告する。それが命日だったり、お盆や正月だったりするんだな。
ああ、実家にも帰らなきゃな。
やっぱり前を向く歌がいいな。恋愛でもそれ以外でも、ネガティブな歌が得意なんだ。だからつい書いちゃうんだ。
これからはポジティブで、それでいて深みのある歌が書きたいな。
Girl、君は自由になった
そうGirl、どこへでも行けるんだ
もう悲しみなんて引きずることないよ
君にはほら笑顔が似合うよ
さあGirl、つらい昨日は去った
さあGirl、今までと違うんだ
もう憂鬱なんて捨ててしまいなよ
君には青空が似合うよ
だから旅先からのメッセージ
楽しみに待ってるよ
旅先からのメッセージ
あたらしい物語を
Girl、君は自由になった
そうGirl、どこへでも行けるんだ
もう悲しみなんて引きずることないよ
君には ほら笑顔が似合うよ
さあGirl!
(「Girl、君は自由になった」2番省略/by須田祐一郎)
そうだよ、君は自由になったんだから、生きてる僕らが過去に囚われちゃいけないよ。
自由に、
前を向いて進むこと
それが1番大事なこと。
今日を生きよう。
いま東京に戻っている。残像リハだ。
ライブも近い。











この歌を聴いているときは、色んなこと思い出します。
自分のための歌を作ってくれたなんて喜んでるだろうなーって笑ってる顔が浮かびます。
私にとっては、そんなふうに大切な歌です。
ちょっと遅れたけど、来週そっちに行くので
一足伸ばして会いに行ってきます。
そう言ってもらえたら、あの歌も救われます。
ときどき思い出したり、お墓参り行ったりすることが、なによりの供養になるね。
故人や遺族のためにもなるのは言うまでもなく。それは自分を見直す作業かも知れないね。
道中気をつけて。