2016年09月06日

さよならははじまり

9E7F2ACE-CE8F-45D4-A9E9-58A081084A7B.jpg

“いろんなことがあったけど
みんな元に戻っていく
ここにいれば大丈夫だと信じてた”

という草野正宗氏の歌詞の
「ここ」はもしかしたら「場所」のことじゃなくて
それぞれが自分らしく進んでいくってことじゃないのかな。

的はずれかも知れないけれど
なんだかそんなことを思えた夜だった。

それぞれの場所を探して
旅立っては、離ればなれになって、
でも進んでいったらまたいつか出会えるし、
そのときにはまた同じテンポで話せるし、
笑い合えるよ。


DWニコルズの、現メンバー最後のライブを観てきた。

何度か書いているけど、
4人中2人はともにバンドをやった仲だし、
彼らがメジャーに行く直前くらいまでは
毎週のようにライブを観たり、サウンドチェックを手伝ったりさえしていた(笑)。
もう9年も前のこと。

メジャーデビュー以降はときどき観に行くくらいになってしまったけれど、
活躍も、奮闘も、試行錯誤も伝わってきたし、
そのときどきで4人とスタッフで力を合わせて乗り越えてきた姿は本当に凄かった。

とことん話し合う、とことんこだわる、
妥協しない、練習に手を抜かない、
チームワーク、MC、最高のパフォーマンス。

そのどれもがプロで、心から尊敬できた。
あそこまでやらないとやっぱり続けていけないし
多くのファンの心は掴めないんだなと。
自分のやりたいことと同じかは別として、
自分と比べて反省したり、何度も勇気をもらったりした。


「ニコルズはもう出来た(=完成した)。
だからもう梨っちゃんが抜けても、
何があっても大丈夫」

というようなことを
最後のほうで健ちゃんが言っていた。
(もちろん、梨っちゃんにねぎらいと感謝の言葉を送った上での発言)

これは、そのまま受け止めてもかっこいい発言だけれど
僕なんかは、完成したからこそ変わっていける、
そんなふうに聞こえたな。

梨っちゃんの脱退はたしかに大きな痛手で、
試練だけど、変わるべきときで。
変わっていけたらチャンスにもなるんだと思う。


ライブは、最後のほう以外は特にしんみりもせず
いつもどおり楽しいライブだった。
後半は懐かしい曲も聴けて、いろいろ思い出しそうになったけど
卒業式みたいに、すがすがしいライブだった。

卒業式。

「春風」という、卒業式の日の歌が始まったとき、
木の壁、パイプ椅子の並んだ広い会場が、
もう体育館にしか見えなかった。
そのせいもあるかも知れない。

うまいプレイヤーはいくらでもいるけど、あの4人のバランスが崩れるのは本当に大きな試練だと思う。
けれど変化を恐れず突き進んでいってもらいたいな。
編成をがらりと変えて次のツアーの準備をしているらしいし、
あの3人ならきっと大丈夫だと思う。
期待して待っていることにしよう。

寿脱退の梨っちゃんも
お疲れ様とおめでとうを。
梨っちゃんのことだからこれで家庭に引っ込むわけないし、引く手あまただから単発ではいろいろやるんじゃないかな。
(.....と書いてるまに早速告知が!ははは笑)


“サヨナラなんて言わないぜ”
アンコールで、4人横いちに並んで
アコースティックでやった
「太陽のこども」が染みた。

彼らはまた出会うことだろう。
そのときに、お互いそれぞれいろんなことが
変わっていて、
でも昔もこうだったよねと
笑い合うのだろう。ごく自然に。

先日の京都では9年前によく共演していた
アンコールアワーズがニコルズのために復活してくれたらしいし、
おとといの会場にもたくさんの懐かしいバンドマン達・友人達が駆けつけていた。

卒業式だけど同窓会みたいでもあったよね。
10年ちかくの時間がすぎて、
みんなそれぞれ色々あって、
結婚したり、親になったり、別れたり、
大事な人を亡くしたり、そうやって生きてる。

歩いていると、こうやって出会える日がある。
その日は待つものではなく、
いつなのかも分からず、
不意に訪れるものかも知れないけれど
そんなのって、いいなと思ったよ。






.
posted by oomorigenki at 20:04| Comment(0) | genki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]