2016年09月28日

【制作日誌2016/2017】#09 CITY〜温故知新的音楽〜

日誌8/30(火)
7th FLOORへ、春〜夏のライブでオルガンをお願いしたみんみん氏の新バンド「ニンニ」の初企画を観に行く。
タイバンにはMEGALEV(加藤雄一郎,山本カブレラマン昌史,オータコージ)、そして、若手音楽シーンで話題の「1983」。(休止した「森は生きている」で鍵盤を弾いていた谷口君が在籍している)。

全バンド、知り合いorお世話になった人がいて刺激になったし、似てない3組なのにお客さんもたくさん入っていてとてもいいイベントだった。



「1983」を観ていたら、初期の頃の「森は生きている」を思い出したし(初めて彼らを観、そして競演したのもここ7th FLOORだった)、もっと昔に僕らが残像カフェを結成した頃のことが突然浮かんだ。

似ているって意味じゃなくて。はっぴいえんどだとか、小坂忠さんだとか、はちみつぱいやシュガーベイブ...。70年代初頭〜中盤にかけての、日本のロックがアメリカやイギリスのロックを吸収しながらめまぐるしく発展していった、あの時代のサウンド、リズム、アレンジ、曲の成り立ち。



僕らは憧れて、それを自分たちのやりかたで昇華しようとした。オマージュや、(音楽用語の)「マナー」があふれている、わくわくする温故知新的音楽。僕らの頃はユキさん(行達也氏)が中心となって提唱した喫茶ロック/喫茶ロックNOWというワードもあった。

僕らの場合は、よくも悪くもサニーデイ・サービスの真似っ子ちゃんと言われて、それに反発するように「うちら気持ち的にはかぐや姫meetsツェッペリンなんで」みたいなこと言ってみたり、ソロになってからはディランと拓郎への憧れを前面に押し出していって、いつしか喫茶ロック感は失っていった。それについては、そうせざるを得なかった部分もあるし、しないと進めなかった部分もあるし、もちろんしたかった気持ちもあったし。だから後悔はしていないかな。ファン層が変わったり減ったりしたとしても。

そんなこんなで15年たったけれども、若手音楽シーンで今またシティポップが旬らしい。ceroや、サチモス、awesome city club等の曲はよくラジオからも流れてくる。(その他名前失念ですみません...)それから新生キリンジや富田ラボも新譜をだした。サニーデイもそういった流れに通用するような新譜を出した。シティとは少し違うけど星野源氏のブラックミュージックの歌謡曲化という手法は喫茶ロックや渋谷系と同じ方法論だ。



僕はメジャーセブンス系のコードや転調が好きにもかかわらず、オシャレすぎてしまうと飽きちゃうし自分が作りたいものではなくなってしまうのだけど――そのへんのさじ加減こそがもしかしたら残像カフェらしさだったのかなと思ったりもするのだけど――「1983」を観ていたら、シティ直前の(それこそ1973年的な)大好きな空気感で、非常に気分が上がったし、自分がかつてやっていたことで、最近やってなくて、だから嬉しさと同時に少しの悔しさもあって、そう、はっとした。

好きなことや、得意なことや、自分の武器は使っていないとね。

1983も森は生きているも大好きなバンド。でも自分は自分のやり方でやれることがまだある。彼らの真似をするわけでも、かつての自分のやり方と同じやり方ですらないかも知れないけれど、気分として、方向性として、ヒントをもらえた気がした。



1983のことばかりを書いてしまったけれど、MEGALEVのオータさんと加藤さんはまさに残像の1stから2ndにかけてのころ出会って、よく競演したり、アルバムやバンドに参加してもらったりした。ぼくが説明する必要のないくらい今やいろんなところで大活躍していて、自分も頑張らないとなって思わされる。けど会うといつも人懐こくて楽しくて本当尊敬する先輩。

そして主役のニンニも風景が見える、風の匂いまでわかるような素晴らしいステージだった。

出番前だったけれどギターなるけ氏がこんな言葉をくれた。完成がいつになるか分からないって話しをしていたら。

「それでも本当に納得いくものが出来るって思ってるから
いつまでだって楽しみに待ちますよ。
納得できないものを出して欲しくないから」

って。こんな言葉をもらえるなんて。感動してしまった。なるけ氏とは春にあった彼らの初ライブで出会ったばかりなのに、facebookとかもよくチェックしてくれてるみたいで、そんなふうな言葉もくれて、本当に嬉しくて胸が熱くなった。

まだ完成は遠いけど、この長い制作において、
大きな力で背中を押してもらえた気がした。




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posted by oomorigenki at 13:14| Comment(0) | genki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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